【代表ちぎらインタビュー①】次の20年を考えて気づいた、本当にやりたいこと

第1子の育休から10年経った2018年5月、ikumado を立ち上げた千木良さん。復職後は日々の仕事と育児に精いっぱいで、育休中のモヤモヤやつらかった気持ちをすっかり忘れていたと言います。会社を辞めて、「本当にやりたいこと」を考えたときに、その経験を思い出し、コミュニティをつくられました。退職してからどのようにikumadoを立ち上げたのか、その経緯や想いをうかがいました。(取材・文:剱持真由)

目次

  1. 約20年勤めた会社を退職。次の20年のためのステップへ
  2. 自分が本当にやりたいことは? とにかくいろいろなことに挑戦!
  3. 最初の育休中の孤独をなんとかしたい
  4. 名前を付けると、コミュニティの輪が広がった
  5. 悩んでいたときの経験をikumadoの活動に
  6. ikumadoの参加方法

約20年勤めた会社を退職。次の20年のためのステップへ


上の子が10歳、下の子が小学校に入るタイミングで会社を辞めました。41歳のときです。
子どもが小学生のうちに一緒にいたいと思ったこと、死ぬまで楽しく働くためには学び直しが必要だと感じたことが理由です。35歳ぐらいから迷いはありましたが、40歳を過ぎて、「今だ!」と決断しました。
どこで学ぼうかと思っていたところ、保育園のパパ友がBBTで勉強していて、これだと思って会社を辞めて半年後、BBT大学に入学しました。
このときは起業することは考えてもいませんでしたが、次の20年間、時代に合ったビジネスをするための力を付けたいと思ったんです。
 
 

自分が本当にやりたいことは? とにかくいろいろなことに挑戦!


BBT大学では「マイプロジェクト」という、自分のプロジェクトを考える授業がありました。やりたいと思うことに実際にチャレンジして、本当にやりたいことに気づくための場です。やってみたいと思っていたことは、とにかくやってみることにしました。
まず、学生時代になりたいと思っていた学校の先生になり、フリースクールで高校生に歴史を教えました。でも、実際にやってみると何か違います。
そこで、今度は、高校生や大学生とのキャリア教育のNPOで活動しました。それも面白かったのですが、20年間続けると思うとピンときませんでした。
 
 

最初の育休中の孤独をなんとかしたい



マイプロ3回目で、自分を振り返ったときに育休中のことを思い出したんです。私の一番の黒歴史は最初の育休に入ったときで、本当にしんどかった。そういう人を助けたいと思いました。
そこで、BBT大学の学生仲間に育休中の人がいたので、インタビューさせてもらいました。私が育休をとってから10年経っていたので、職場からの疎外感がなくなってるんじゃないか、子育て環境がよくなってるんじゃないかという期待もありました。でも、残念なことに何も変わってなかったんです。
会社を辞めてからキャリアカウンセラーの資格も取ったので、彼女にキャリアカウンセリングをしたいとお願いしたら、快く受けてくれました。それだけでなく、育休中の人を10人ぐらい紹介してくれて。私はカウンセリングをして、その代わりにインタビューをさせてもらいました。それがさらに広がって、30人ぐらいにインタビューさせてもらえたんです。
インタビューを始めるとすごく楽しくて、共感することがたくさん。「これがやりたいことだ!」と、それまでの経験とは違うわくわく感がありました。
 
 

名前を付けると、コミュニティの輪が広がった


 
インタビューを始めて、「育休中の人のコミュニティをつくりたい」という話をすると、いろんな人に「いいね」と言われていたんですけど、なぜだかなかなか動けませんでした。半年ぐらい経って、コミュニティの名前を考え始めたときに1歩進んだ気がします。BBTの仲間がFacebookで会社名を募集しているのを見て、私も「ikumado」と「COEO」の2択にして投票してもらい、「ikumado」に決めました。
名前を付けて、ロゴを決めると一気に進んでいきました。Facebookの非公開グループをつくり、インタビューに協力してくれた人たちが入ってくれて、輪が広がっていきました。
当時は、BBT大学も卒業前でしたし、キャリアカウンセラーの仕事もしていたので、先のことはあまり考えていませんでした。つながるだけでも、家で籠もっている気持ちに窓が開くから、まずはつながろうと。最初はコミュニティのイベントはオンライン飲み会ばかりでしたね。
 
 

悩んでいたときの経験をikumadoの活動に


 
そこから徐々に人数が増え、今ikumadoでは、マイプロやシェアコーチング、部活動、イベントなどを展開しています。これらは、BBT大学に通っていたときの自分の経験からできたものです。

活動内容をどのように考えていったかは、また次回。読んでいただき、ありがとうございました!

取材・文:剱持真由

ikumadoの参加方法

ikumadoは、大好きな子どもも、夫婦どちらの仕事も、ぜんぶ大事にしたい、そんな想いがあれば、妊娠中、育休中、復職後いつからでも、無料で、無期限で、自分のペースで参加できます。
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