ikumadoメンバーインタビュー #7 大参さん

ikumadoに参加されておらず、これから子育てを始める男性にパパの育休を知ってもらいたいという主旨で、2度目の育休取得中であるikumadoパパスタ部の大参さんにお話を伺いました。

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大参 義卓(おおみ よしたか)さん(34)
ご職業:公務員
育休取得期間:2020年4月から2021年3月、2022年4月〜2023年2月(予定)

目次

  1. 職場に自分の想いを丁寧に伝えて取得した1年間の育休
  2. 2つの不安は先輩の経験談とシミュレーションで払拭
  3. 育児家事はシェアスタイル、夫婦で仲良く暮らすためにはお互いの1人時間も大切
  4. 育休は一生の中で貴重な財産であり、家族との絆を強める期間
  5. 男性が長期育休を取得するかどうかは本人の意思、それぞれの家族のあり方次第
  6. ikumadoの参加方法

職場に自分の想いを丁寧に伝えて取得した1年間の育休

 自分は元々、家事・育児は夫婦で協力するもの、という考えでした。妻の妊娠がわかってすぐに「家族と一緒に長い時間を過ごしたい」という想いが自然と湧いてきました。
 そこで、妻が安定期に入ったタイミングで育休を長期で取りたいとの希望を職場に伝えることにしました。(このときが一番勇気のいるときでした。)職場に育休取得期間を6ヶ月と伝えると上司は受け入れつつも少し悩む様子だったことを覚えています。
 その後、自分の想いや職場の状況・復職後の仕事の役割などについて、上司との話し合いを重ねた結果、職場側の業務調整の負担を考慮し、1年間育休を取得することにしました。

2つの不安は先輩の経験談とシミュレーションで払拭

 育休取得を決めたものの、1年間の育休について当初は大きく2つの不安がありました。1つ目は夫婦で仕事をせずに長期間生活するイメージが湧かないという不安。2つ目はお互いに育児休業給付金のみだと貯蓄がどれぐらい減るのか、という心配でした。
 そこで、男性で長期間育休を取得した人に実際に話を聞いてみることにしました。まず職場同僚のお兄さんに、次に東京で開催されたNPO法人ファザーリング・ジャパン主催のフォーラムにて、複数の経験者から話を聞きました。それぞれ経験したことは違えど、皆取得して本当に良かったとの感想ばかりでした。日本各地で長期育休取得を経験した人が何人もいるということも心の支えになり、長期の育休取得をポジティブに捉えられるようになりました。
 お金に関しては、妻と一緒にエクセル表を作成し、家計の収支をシミュレーションしてみました。結果、お金面はそこまで家族にとって大きな問題にはならないことがわかって安心できました。

育児家事はシェアスタイル、夫婦で仲良く暮らすためにはお互いの1人時間も大切

 育休中の家事育児の分担は決めず、自分たちはシェアする感覚で過ごしました。その日のこどもの様子や夫婦の体調に応じて臨機応変にふたりで協力してやりました。結果、授乳以外の家事育児は何でもやりました。
 精神的な面でも、役割分担を決めるよりもシェアするスタンスの方が、妻がやってくれたことに素直に感謝ができます。夫婦どちらかが体調を崩したとしても対応ができ、お互いの休息時間も作り合うことができました。
 また、育休中につけていた日記が貴重な財産となりました。子供の成長やその日したこと、感じたことを書けるときに書いていました。日々子供の成長を身近で感じられることがとても幸せでした。
 といっても、コロナ禍だった事もあり妻と一緒に家に居過ぎて窮屈に感じることもありました。そんなときは、妻と話し合い、お互い1人の時間を大切にするようにしましたね。

育休は一生の中で貴重な財産であり、家族との絆を強める期間

 長期の育休を取得してみて一番の気づきは、「この経験は一生の財産であり、これからも自分の人生に大きく活きてくる」ということです。
 1度目の育休から復職後、妻が緊急入院したことがあり、その際に特に感じました。妻が緊急入院したその日からすぐに上の子と一緒に妻の実家で暮らすことにしました。当初は不安だらけでしたが、意外にも上の子はすんなりと生活の変化を受け入れてくれました。妻のお母さんと日々協力しながら結果的に約1ヶ月間、妻が退院するまで問題なく生活を送ることができました。これは、自分が子どもの世話に慣れていたことはもちろんですが、何より妻や子どもとの強い絆ができていたからだと思っています。
 また、職場でも、復職後に家族を大事にする人、というイメージができていました。お陰で2回目の育休はスムーズに取得することができました。
 2人目が産まれた今では、こどもが1人だったときよりもより忙しく、ハードな日々ですが、柔軟な家事育児のシェアができています。それも1人目の育休の経験があってこそだと思います。

男性が長期育休を取得するかどうかは本人の意思、それぞれの家族のあり方次第

 自分は1年間の育休を取得して心から良かったと思っています。ですが、日本のすべての男性が取得すべきだとは思っていません。家庭によって、幸せな暮らし・生き方・ライフスタイルは様々だと思います。最も大切なのは、夫婦で今の生き方を振り返り、未来の家族のあり方について丁寧に想いを共有し、考えていくことだと思います。そうしたプロセスを経て、長期育休を取得したいと心から願う男性が気兼ねなく取得できる、そんな社会になればいいと思っています。

ikumadoの参加方法

ikumadoは、大好きな子どもも、夫婦どちらの仕事も、ぜんぶ大事にしたい、そんな想いがあれば、妊娠中、育休中、復職後いつからでも、無料で、無期限で、自分のペースで参加できます。
参加ご希望の方は、入会フォームを送信後、Facebookグループにご参加の申請をください。

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